和室は日本の伝統的な内装デザインです。一般住宅や旅館などで使われるイメージがありますが、店舗やオフィスでも和のデザインを取り入れることができます。もちろん、和のデザインの良さを最大限に引き出すためには、現場に合わせた工夫が必要です。
ここでは和の空間が持つ魅力や、店舗・オフィスに和のデザインを取り入れる際のポイントをご紹介します。
【目次】
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■和室は日本人がくつろげるデザインになっている！
■和と洋の良さを融合させた「和モダン」がおすすめ
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■和室は日本人がくつろげるデザインになっている！
最近は昔に比べて和室を設ける家が少なくなり、和室で過ごす時間が大幅に減ってしまいました。それにも関わらず、「和室に入ると何だか落ち着く」「やっぱり日本人なら和室だよね」と感じる人は大勢います。なぜ私たち日本人は、和室にいるとくつろげるのでしょうか？
その理由は、和室特有の色彩にあります。まず、和室は障子や畳、塗り壁や木材などで構成されており、大部分がアイボリーやオフホワイト（灰色・黄色がかった白）といった色味です。これらは刺激が少なくリラックス効果がある色なので、和室にいると落ち着いた気分になれます。
また、より重要なのがこれらの色の明度です。明度は色の三属性の1つで、物体表面の光の反射率で測られ、色の明るさの度合いを表すために使われます。反射率100％で最も明度が高い色が（完全な）白、逆に反射率0％で最も明度の低い色が（完全な）黒です。
これに基づいて和室を評価すると、畳は明度40％、柱などの木目は明度50％～53％程度になります。天井は同じ木材でももう少し明るくて明度60％強、ベージュの塗り壁は明度55％～60％程度です。そして、私たち日本人の平均的な肌の色は、明度50％程度になります。つまり和室の色合いは、日本人にとってちょうど保護色にあたり、非常に安心できる色なのです。
さらに和室は、目線を中心として部屋の下側は明度が低い色、天井付近に行くほど明度が高い色が配置されています。これにより部屋が広く高く感じられ、とても開放的な空間になっているのです。こういった演出は、家具配置などの関係で視界が途切れやすい洋室ではあまり見られません。和のデザインを店舗やオフィスの設計に取り入れれば、とても魅力的な空間が作れるでしょう。
■和と洋の良さを融合させた「和モダン」がおすすめ
和のデザインに魅力を感じて店舗やオフィスに取り入れようと思っても、具体的にどうすればいいのかわからないケースが多いと思われます。何しろ仕事をするための場所ですから、単純に和室にしてしまうと不都合が生じるでしょう。そこでおすすめなのが、現代の建物の良さと和のデザインの良さを兼ね備えた「和モダン」です。
和モダンとは、和と洋の要素を融合させたスタイルをいいます。現代的な建物の機能性を維持しつつも、落ち着いた和のデザインを取り入れることができるのが大きな魅力です。厳密な定義があるわけではないので、和洋のバランスは場所に応じて自由に変えて構いません。畳や障子も必須ではなく、ワンポイントで和の要素を取り入れることもできます。
和モダンな空間を作る上で最も重要なポイントは、やはり色彩です。前述したように、和室を和室たらしめているのは、色使いや明度のバランスだといえます。和室をイメージした色を取り入れれば、畳や障子がなくても和の雰囲気を実現できるでしょう。
また、ぜひ意識して使っていただきたいが木材です。壁・床・天井などに木材を使用すると、色合い的にも木目のデザイン的にも、和の雰囲気を作りやすくなります。塗り壁を再現した壁紙や、和紙でできた壁紙を使うのもおすすめです。正方形の「縁無し畳」や、木枠部分が不規則な形状の障子などを使っても、和室に寄りすぎないスタイリッシュな空間を作れます。
そして、家具や雑貨などのインテリアにも注目しましょう。たとえば、ペンダントライトの明度を麻・竹・和紙などに変えると、さりげなく和のデザインを取り入れられるのに加え、ライトの光が優しくなって落ち着いた空間が作れます。木や竹などの自然素材でできた雑貨を置いたり、観葉植物を和風の鉢に入れたりするのも有効です。気軽に和のテイストを取り入れて、和モダンな店舗・オフィスを実現してみてはいかがでしょうか。
千葉県流山市のタカネザワナイソウ工業では、店舗・オフィスの内装工事を企画段階からサポートしております。豊富な経験に基づいて設計やアドバイスを行い、お客様の作りたい空間を実現することが可能です。内装リフォームによって和のデザインを取り入れた店舗・オフィスを作り上げたい方は、ぜひタカネザワナイソウ工業までご相談ください。
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